聞掛(読み)きこえかかる

精選版 日本国語大辞典 「聞掛」の意味・読み・例文・類語

きこえ‐かか・る【聞掛】

〘自ラ四〙 (「いいかかる(言掛)」の謙譲語)
① 申しあげてかかわりをつけようとする。言いより申しあげる。恋の思いをこめて、申しあげる。
源氏(1001‐14頃)夕顔「さしてきこゑかかれる心の、憎からずすぐしがたきぞ」
② 話しかけ申しあげる。
増鏡(1368‐76頃)六「いとざれて、つつましげならずきこえかかり給ふを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android