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肚芸(腹芸) はらげい

世界大百科事典 第2版の解説

はらげい【肚芸(腹芸)】

歌舞伎の演技用語。劇の進行上の気持の変化や決心などの心理表現のさい,せりふや動作,表現などをいちいちはでに表面に出さず,すべて地味に静的に抑制して,しかも観客には十分納得できるように表現することをいう。一種のリアリズム演技で,役の性根(しようね)を〈肚〉と称するところから出た用語である。明治期の9世市川団十郎は肚芸を強調し,とくにみずから始めた〈活歴〉における重要な演技術となり,今日にまで大きな影響を残している。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の肚芸(腹芸)の言及

【市川団十郎】より

演劇改良運動に意欲を燃やし,その中心となって活躍,忠実に史実を写そうと志す〈活歴(かつれき)〉と呼ぶ史劇を創始したことは演劇史上に特筆される。また,登場人物の性格・心理を研究し,これを内攻的に表現する〈肚芸(はらげい)〉という演技術を開拓するなど,近代歌舞伎に与えた影響はきわめて大きい。《高時》《紅葉狩》《大森彦七》《鏡獅子》などを含む〈新歌舞伎十八番〉を制定。…

※「肚芸(腹芸)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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