肝心・肝腎(読み)かんじん

大辞林 第三版の解説

かんじん【肝心・肝腎】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
〔肝臓と心臓、あるいは肝臓と腎臓は、人体にとってきわめて重要な部位であることから〕
特に大切なこと。非常に重要なこと。また、そのさま。肝要。 「何よりも基本が-だ」 「 -な事を忘れていた」

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精選版 日本国語大辞典の解説

かん‐じん【肝心・肝腎】

〘名〙 (「かんしん」とも)
肝臓と、心臓または腎臓。転じて、心を比喩的にいう。
※周南先生文集(1760)三・丁未秋従物先生泛舟墨水「唯是桓譚無讖、寧知衝突断肝心」 〔韓愈‐贈崔立之評事詩〕
② (臓と心臓、また、肝臓と腎臓は、五臓のうち人体に欠くことのできないものであるところから) とりわけてたいせつな箇所。なかでも大事な部分や事柄。
※三代実録‐貞観元年(859)四月一八日「夫真言教門、諸法之肝心、如来之秘要」
③ (だいじな所の意から) 隠し所。陰部。局所。
浮世草子好色一代男(1682)七「そこら、其下、まだ其下とかんじん辺(あたり)まで手をやらして」
④ (━する) 心に深く感じること。肝に銘じること。感心。感銘。
東野州聞書(1455頃)一「かやうの所殊に肝心して存じ候」
⑤ (形動) とりわけたいせつであること。特にだいじであるさま。
※米沢本沙石集(1283)三「領家の方に肝心(カンシン)の道理を申のべたりける時」
[語誌]「肝心」「肝腎」ともに漢籍に例はあるが、日本で「心」「腎」が同音となり、中世以来「肝腎」も同様の意味として用いられるようになったと思われる。

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