精選版 日本国語大辞典 「肴・魚」の意味・読み・例文・類語
さか‐な【肴・魚】
〘名〙 (「さか」は「さけ(酒)」、「な」は、副食物の総称)
※徒然草(1331頃)二一五「この酒をひとりたうべんがさうざうしければ、申しつるなり。さかなこそなけれ、人は静まりぬらん、さりぬべき物やあると」
※とはずがたり(14C前)一「『御酌を御つとめ〈略〉こゆるぎのいそならぬ御さかなの候へかし』と申されしかば、〈略〉今様をうたはせおはします」
※仮名草子・元の木阿彌(1680)下「数杯の酒の御さかなと、禿(かぶろ)は扇おっとり、立ち出で」
③ (魚) うお。魚類の総称。
※甲陽軍鑑(17C初)品三〇「日数をへて、さかなのさがるに、塩をいたす事もなく」
④ 主食に対して、副食物。おかず。
※幼学読本(1887)〈西邨貞〉六「飯に続きて必要なる物は肴なる可し」
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