胡 美芳(読み)コ ビホウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「胡 美芳」の解説

胡 美芳
コ ビホウ


職業
歌手

本名
胡 朝子(コ アサコ)

生年月日
大正15年 11月20日

出生地
和歌山県 和歌山市

学歴
修徳高女卒,聖契神学校〔昭和63年〕卒

経歴
両親は在日華僑で、日中戦争中に敵性外国人として日本を追われ、戦後は北京で親日分子として排斥され一家離散。日本人引き揚げ者の夫と再び来日、佐賀県の炭鉱町に暮らすが、昭和26年上京し、27年歌手デビュー。中国名のままの芸名短波放送で母の愛唱歌を歌い続け、戦後12年目に肉親音信を通じた。「夜来香」「支那の夜」などをリバイバルヒットさせた。49年洗礼を受けて、福音歌手に転身。教会を中心に老人ホームなどで歌う。60年波乱に満ちた半生をつづった自叙伝「海路遙かに」を出版。61年11月中国残留孤児の肉親再会を願って、丘灯至夫作詞の新曲「海路遙かに」をリリースした。日本に帰化し、日中友好活動にも尽力した。他に「薔薇処々開」などの代表曲がある。

没年月日
平成21年 11月7日 (2009年)

伝記
愛、そして愛人生のプラットホーム―歌ひと筋に生きて私の転機―道を拓く 胡 美芳 著二葉 あき子 著朝日新聞「こころ」のページ 編(発行元 静山社東京新聞出版局海竜社 ’89’88’86発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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