脇明・腋明(読み)わきあけ

精選版 日本国語大辞典 「脇明・腋明」の意味・読み・例文・類語

わき‐あけ【脇明・腋明】

〘名〙
両腋の下を縫わないで仕立てた襴(らん)のない袍。武官または幼童正装として着用した。わきあけのころも。闕腋(けってき)の袍。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「御装束は、わきあけの青き白椽、綾のうへのきぬ」
② 児童や婦女衣服の腋の下を縫わないであけておくこと。また、その衣服。女子の場合は未婚の証にもなった。後世は、特に衣服の身頃の袖に接した部分のあいている所をさす。八つ口。わきあき。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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