腭・顎(読み)あぎ

精選版 日本国語大辞典 「腭・顎」の意味・読み・例文・類語

あぎ【腭・顎】

〘名〙
① 上あご。あぎと。一般に「あご」の古名。⇔頤(おとがい)
※十巻本和名抄(934頃)二「腭 唐韻云腭〈音蕚字亦作咢阿岐〉口中上腭也」
② 魚のえら。あぎと。
※享和本新撰字鏡(898‐901頃)「鰓 魚乃安支」
[語誌]古くは口蓋部分を指した。中世では謡曲の伝書類に発声法を示すために、このアギが用いられている。→あぎとあごおとがい

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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