膝元・膝下(読み)ひざもと

精選版 日本国語大辞典 「膝元・膝下」の意味・読み・例文・類語

ひざ‐もと【膝元・膝下】

〘名〙
① 膝に近い所。膝のそば。しっか。
徒然草(1331頃)六〇「大きなる鉢にうづだかく盛りて、ひざもとに置きつつ」
② 身に近い所。特に、両親や貴人のそばにいてその庇護を受けること。手もと。しっか。
古今著聞集(1254)一「我ひざもとにてむまれながら、我を忘たるものなり」
③ 公的権力掌握者の居住している土地天皇将軍のいる江戸、東京をさすことが多い。また、郷里長年根拠地など勢力範囲の中心地もいう。ひざした。おひざもと。
太政官(1915)〈上司小剣〉九「太政官の膝元新田から東四つの大字百姓ばかりで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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