臨時政府(臨時的に組織される政府)(読み)りんじせいふ(英語表記)provisionary government

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

臨時政府(臨時的に組織される政府)
りんじせいふ
provisionary government

革命などによって旧政府が廃止され、最終的に立憲体制下の正式政府が樹立されるまで、臨時的に組織される政府。先在した政府にとってかわって現実的な排他的な支配力をもつ政府として、正統政府に対して非合法的に生まれた政府として、「事実上の政府」と同義語で使われもする。1917年ロシア革命は、旧政府を打倒し、労兵ソビエトと臨時政府を生み出した。また、1931年4月には、スペインにおいて、共和制を目ざす革命委員会が臨時政府をつくり、共和制の樹立が宣言された。

[村上義和]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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