20世紀日本人名事典 「船山 信一」の解説
船山 信一
フナヤマ シンイチ
昭和・平成期の哲学者 立命館大学名誉教授。
- 生年
- 明治40(1907)年7月29日
- 没年
- 平成6(1994)年3月16日
- 出生地
- 山形県川西町
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学文学部哲学科〔昭和5年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士
- 経歴
- 西田哲学の影響を受けたが、真下信一らと共に唯物論の立場に移行、昭和7年唯物論研究会結成に参加、8年プロレタリア科学者同盟に入って10年検挙された。出獄して大日本水産会などに勤務。21〜31年河北新報論説委員。24〜30年宮城県漁業協同組合連合会に勤務。戦時中、三木清らと昭和研究会メンバーとなり東亜協同体論を提唱した。30年立命館大学教授、51年退職。この間、人間学的唯物論を研究テーマとし、戦後の主体性論に影響を与えた。42年日中友好協会中央本部学術代表団員として中国訪問、43年第2回北京シンポジウム日本準備会結成に参加。著書に「観念論から唯物論へ」「認識論としての弁証法」「日本の観念論者」「大正哲学史研究会」「昭和唯物論史」(上下)「人間学的唯物論の立場と体系」「ヘーゲル哲学と西田哲学」などがある。平成10年「舩山信一著作集」(全10巻)の刊行開始。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報