艶(漢字)

普及版 字通 「艶(漢字)」の読み・字形・画数・意味


28画

(異体字)艶
人名用漢字 19画

[字音] エン
[字訓] うつくしい・あでやか

[説文解字]

[字形] 会意
豐+盍。〔説文五上に「好にして長(たけたか)し」とし、「豐に從ふ。豐は大なり。盍(かふ)聲」とするが、声が合わない。豐は俎豆に穀物を盛って神に供薦すること。盍は蓋物の形。神薦の美をいう。

[訓義]
1. うつくしい、いろふかし。
2. 婦人の美しさをいう。あでやか、なまめかしい、美しくたけ高し。
3. いろ、つや、つややか。婦人の顔色の美しいことをいう字となり、艷・艶としるす。
4. 楚調の歌辞の名。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕艷 以呂布加之(いろふかし) 〔名義抄〕艷・ ヤサシ・ウルハシ・ナマメイタリ・ナヨヨカナリ/艷イロフ・ウルハシ・コヒ

[語系]
jiam、婬jim、冶ji)jikは声義に通ずるところがある。

[熟語]
姿
[下接語]
・婉・花・閑・奇・綺・嬌・軽・光・紅・香・絶・繊・鮮・濃・繁・美・富・豊・明・冶・妖・冷


常用漢字 19画

(旧字)艷
24画

(異体字)
28画

[字音] エン
[字訓] うつくしい・あでやか

[字形] 会意
正字はに作り、豐+盍。〔説文〕五上に「好にして長(たけたか)し」とあり、〔玉〕に「、俗に艷に作る」とみえる。

[訓義]
1. うつくしい。
2. あでやか。字条参照。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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