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芝居噺 しばいばなし

大辞林 第三版の解説

しばいばなし【芝居噺】

落語・人情咄の形体の一。江戸は初代三遊亭円生、大坂は初代桂文治の創始。
落語の中に芝居がかりで演じたり、芝居の真似を演じたりする箇所のある落語芝居噺。
人情咄の調子で進み、大詰めになって鳴り物や声色で芝居がかりとなり、引き抜きで衣裳を替え、立ち回りなどもあり、背景を用いる、東京の正本芝居咄。
既にある歌舞伎の一幕を、一人でさながらに演ずるものの、衣裳は通常のままであり、背景なども用いないが、オチのある上方の芝居正本落語。

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世界大百科事典 第2版の解説

しばいばなし【芝居噺】

(1)大阪では,《親子芝居》《昆布巻(こんまき)芝居》《七段目》《質屋芝居》など,芝居に関する落語を指す。(2)東京では,芝居の台本どおりに演じる正本(しようほん)芝居噺をいう。落語の人情噺の途中で鳴物が入り,せりふが芝居風になって声色(こわいろ)が入り,衣装は引抜きになり,背景も見せて,ときには短刀のような小道具も使うなど,演出がすべて芝居風になる。《芝居風呂》《双(ふたつ)蝶々》などがそれであるが,初代三遊亭円生を祖とする。

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世界大百科事典内の芝居噺の言及

【桂文治】より

…(1)初代(1773‐1815∥安永2‐文化12) 上方最後の辻咄家松田弥助門下。上方で寄席を創設し,芝居噺の創始者で,《崇徳院(すとくいん)》《蛸芝居》などの作者。(2)2代は生没年未詳。…

【三遊亭円朝】より

…しかし,病気になって帰宅し,改めて玄冶店(げんやだな)(現在の日本橋人形町あたり)の歌川国芳のもとで画家としての修業を積んだ。このときの修業が,のちに円朝の売りものになった芝居噺の道具を作る際に大いに役立つことになるが,ここでも病を得て帰宅し,母親も義兄も落語家以外には向かぬものとあきらめたため,芸界に復帰できた。 17歳のとき,衰微する三遊派の再興を期して芸名を円朝に改め,真打に昇進した。…

※「芝居噺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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