芥子菜・芥菜(読み)からしな

精選版 日本国語大辞典 「芥子菜・芥菜」の意味・読み・例文・類語

からし‐な【芥子菜・芥菜】

〘名〙 アブラナ科の草本。中央アジア原産と考えられ、日本には古く渡来し、北海道、東北地方で広く栽培される。茎は高さ一~一・五メートル。葉は長さ約二〇センチメートル、アブラナに似て羽状に分裂し縁に鋸歯(きょし)があり、基部はくさび状に細まり、茎を抱くことはない。四月頃、茎の上部に濃黄色のアブラナよりやや小形の十字花が咲く。種子芥子(からし)といい、粉末にして辛味料とする。種子と葉に辛みがあるのでこの名がある。近似種にタカナがある。ながらし。からし。《季・春》
※俳諧・猿蓑(1691)五「鑓の柄に立すがりたる花のくれ〈去来〉 灰まきちらすからしなの跡〈凡兆〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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