日本大百科全書(ニッポニカ) 「花園(和歌山県)」の意味・わかりやすい解説
花園(和歌山県)
はなぞの
和歌山県北東部、伊都郡(いとぐん)にあった旧村名(花園村(むら))。2005年(平成17)かつらぎ町に編入。高野山(こうやさん)南麓(なんろく)、有田(ありだ)川上流の山間村。国道371号、480号が通じる。古くは高野山領で、供花のシキミ(樒)を出す所として花園荘(しょう)と称し、旧村名に引き継がれた。1953年(昭和28)の水害後人口が急減したが、1980年高野山から龍神(りゅうじん)温泉への古道に沿って高野龍神スカイラインが開通、大阪府守口(もりぐち)市との提携によるふるさと村建設などの振興策がとられている。林業、シイタケ栽培などがある。「花園の御田舞(おんだのまい)」(国指定重要無形民俗文化財)、「仏の舞」が知られる。
[小池洋一]
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