…平安時代以後,各宗寺院で盛んに行われ,宮廷行事となったほか,貴族と庶民の区別なしに広く一般化することは諸種の年中行事資料やイエズス会宣教師の報告書にもみえる。とりわけ,黄檗宗(おうばくしゆう)の伝来とともに,甘茶を灌ぐ風が江戸時代に広がり,日本仏教の特別の行事として今日に及び,すでに俳句の季題や文学のテーマとしても,花祭の名で定着する。【柳田 聖山】。…
※「花祭(灌仏会)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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