花虻(読み)はなあぶ

精選版 日本国語大辞典 「花虻」の意味・読み・例文・類語

はな‐あぶ【花虻】

〘名〙
ハエ双翅)目ハナアブ科に属する昆虫総称体長は約四ミリメートルから二・五センチメートルに達するものまであり、色彩も変化に富む。幼虫アブラムシアリマキ)を捕食する種類があることから食蚜蠅の名があるが、花に集まるものが多い。世界に広く分布し約二五〇〇種、日本には約四〇〇種が知られる。しょくがあぶ。ひらたあぶ。
② ハエ(双翅)目ハナアブ科の昆虫。体長一五ミリメートル内外。体は黒褐色で、腹部に黄褐色の斑紋(はんもん)がある。一見ミツバチに似るが、はねは二枚しかないので区別できる。幼虫は尾の長いオナガウジで、汚物中にすむ。成虫は花に集まり、冬でも暖かい日は活動する。世界各地に分布。ヨコジマハナアブなどの類似種が多い。《季・春》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「花虻」の意味・読み・例文・類語

はな‐あぶ【花×虻】

花に集まるアブの総称。ハナアブ科の昆虫が多い。
双翅そうし目ハナアブ科の昆虫。頭が大きく複眼も発達し、ミツバチに似るが、はねは2枚しかない。体は太く、黄色の地に黒色橙色縞模様がある。蜜や花粉を求めてよく花に集まる。幼虫は水中にすみ、長い呼吸管をもち、おながうじとよばれる。ひらたあぶ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「花虻」の解説

花虻 (ハナアブ)

学名Eristalomyia tenax
動物。ショクガバエ科の昆虫

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android