精選版 日本国語大辞典 「花車・花奢・華奢」の意味・読み・例文・類語
きゃ‐しゃ【花車・花奢・華奢】
〘名〙 (形動)
① 物事の状態が上品で優雅なこと。また、そのさま。風流。伊達(だて)。
② 人の姿や形がほっそりと骨細で上品なさま。繊細で上品に感じられるさま。
※評判記・新野郎花垣(1674)玉の井市之丞「此君利こんにして秋の野に萩のさきそろふをみるやうに何となくきゃしゃなり」
※浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上「きゃしゃ骨ぼその生れ付」
③ 物のつくりが細かったりして何となく弱々しいさま。
※四河入海(17C前)一一「さて又きっかとして、又きゃしゃなる点のあるもよいぞ」
④ 「きゃしゃごと(花車事)」の略。
※浮世草子・好色盛衰記(1688)四「此女房、すがたといひ、気分といひ、万を花車(キャシャ)でかためし身なれば」
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