苆・寸莎(読み)すさ

精選版 日本国語大辞典 「苆・寸莎」の意味・読み・例文・類語

すさ【苆・寸莎】

〘名〙 壁土に混ぜてひび割れを防ぐ繊維質材料。壁土のつなぎにする。粗壁には藁(わら)を刻んだわらすさ、上塗りには麻、また紙などをふのりの汁にまぜたあさすさ、あるいはかみすさを用いる。かべすさ。つた。すた。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※雑俳・柳多留‐初(1765)「壁のすさむしりながらの実ばなし」

すた【苆・寸莎】

〘名〙 =すさ(苆)
咄本・枝珊瑚珠(1690)二「くさりなわにもとりへとて、すたにきりますると云」

つた【苆・寸莎】

〘名〙 (「すさ(苆)」の変化した語) 壁土にまぜて亀裂を防ぐつなぎとする切藁・屑麻など。〔和英語林集成再版)(1872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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