纏・絡(読み)まとう

精選版 日本国語大辞典 「纏・絡」の意味・読み・例文・類語

まと・う まとふ【纏・絡】

[1] 〘自ワ五(ハ四)〙 まきつく。からみつく。からまる。まつわる。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「親の綾錦にまとはれて、清らを好み、かたちを繕ひて」
[2] 〘他ワ五(ハ四)〙
① まきつくようにする。からみつかせる。また、絶えず側近くに置いて離さないようにする。
仮名草子伊曾保物語(1639頃)下「をのれがすねをまとひてばためく所を」
② 身につける。着用する。
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)二「加沙を頸に繞(マト)ひ身に覆へ」
[3] 〘他ハ下二〙 (二)②に同じ。
今昔(1120頃か)三「上妙の兜羅綿を以て身にへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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