茂ら・繁ら(読み)しみら

精選版 日本国語大辞典 「茂ら・繁ら」の意味・読み・例文・類語

しみ‐ら【茂ら・繁ら】

〘副〙 (「しみに」「しみみに」などと用いる「茂」「繁」の意の「しみ」に接尾語「ら」の付いたもの。多く「に」を伴って用いる) すきまなくいっぱいに。しげくひっきりなしに。しめら。ひねもす。
万葉(8C後)一三・三二九七「茜(あかね)さす 昼は之彌良(シミラ)に ぬば玉の 夜はすがらに」
[補注]多く「昼」について用いられ、「夜」について用いられる「すがら」と対する。「しみら」「しみみ」は「しみ(茂・繁)」の意に関わり、濃密さに意味の重点がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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