茅ヶ崎(読み)チガサキ

デジタル大辞泉 「茅ヶ崎」の意味・読み・例文・類語

ちがさき【茅ヶ崎】

神奈川県中南部、相模湾に臨む市。保養地住宅地として発展。人口23.5万(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「茅ヶ崎」の意味・わかりやすい解説

茅ヶ崎[市] (ちがさき)

神奈川県中南部,相模湾岸の市。1947年市制。人口23万5081(2010)。北東部は相模原台地の南西部に属し,南部は海岸砂丘地,西は相模川に限られる。平安後期成立の大庭(おおば)御厨(みくりや)の西部にあたり,1470年(文明2)の文書に〈ちかさき〉の地名が見える。江戸時代は藤沢~平塚間の間の宿(あいのしゆく)として東海道茶屋町であった。1887年東海道本線国府津(こうづ)まで開通して98年に茅ヶ崎駅が設けられ,東の藤沢市,西の平塚市と並んで,湘南保養地帯の一環として市街地化が進んだ。南湖(なんご)院などのサナトリウム別荘も建てられた。第2次大戦中,東海道本線に沿う市街地の北部や,相模川沿いの低湿地に工場が設立され,戦後も京浜工業地帯の延長として工業化が進んだ。近年は大規模住宅団地の建設や北東部の丘陵地の宅地開発が進んでいる。相模川の砂利運搬用として1921年に開設された相模鉄道は44年国鉄(現JR)相模線となり,市域北部の住宅地を結ぶ通勤線となっている。毎年7月15日未明,南湖海岸で行われる浜降(はまおり)祭は,寒川神社をはじめ30余基のみこしが海中みそぎをする勇壮な祭である。
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