茶筅・茶箋・茶筌(読み)ちゃせん

精選版 日本国語大辞典の解説

ちゃ‐せん【茶筅・茶箋・茶筌】

〘名〙
① 抹茶をたてる時、茶をかきまわして泡を立てるのに用いる具。約一〇センチメートルの竹筒の半分以上を細く割って穂のように作り、その末端を少し内に曲げたもの。数穂、中穂、荒穂などがある。
※喫茶往来(1350頃)「振立茶筅之前、本願上人之模様浮心」
② 江戸時代、茶筅や竹細工の製造販売を業とした者。竹細工のかたわら、農業、漁業にも従事。中国地方に多く、百姓とは区別され、不当に差別を受けた。地方により鉢屋(はちや)ともいう。
※御触書天明集成‐四八・安永七年(1778)一〇月「就中中国筋之ゑた非人茶筅之類、盗賊悪業もの之宿又は盗物之世話致し趣も粗相聞」
※今川大双紙(15C前)躾式法の事「ゑぼしを着ざる時は、髪をちゃせんに結ふ也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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