(読み)うだる

精選版 日本国語大辞典 「茹」の意味・読み・例文・類語

うだ・る【茹】

〘自ラ五(四)〙 (「ゆだる」の変化したもの)
① 湯で煮られて、食物が柔らかくなる。
※少年行(1907)〈中村星湖〉四「団子もうだっつらぞ」
② 暑さのためにゆだったような感じになる。体がだるくなる。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉七「薬湯へ煑(ウ)だる程這入っても」
③ 疲れや酔いなどで体がふらふらになる。へたばる。
滑稽本八笑人(1820‐49)五「五人連で大酔にうだって」

う・でる【茹】

〘他ダ下一〙 (「ゆでる」の変化した語) 熱湯で煮る。
随筆耳嚢(1784‐1814)四「油付たる衣類にても、里芋をうで候湯にて洗へば落る事妙なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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