朝日日本歴史人物事典 「荒木古童(3代)」の解説
荒木古童(3代)
生年:明治12.2.1(1879)
明治から昭和にかけての琴古流尺八奏者。本名は真之助。2代目古童の長男。2代目没後の大正期には,竹友社を主宰した初代川瀬順輔(1870~1959)らと共に琴古流の中心となって活躍した。父が重きを置いた,地歌箏曲との提携を受け継ぎ,三曲合奏(箏,三味線,尺八の合奏)をよくし,名人といわれた。上原六四郎,三浦琴童(1875~1940)など2代目古童の門下には実力者が多く,3代目古童はその中にあって流勢の確立に努めた。門人には,初代納富寿童らがいる。
(瀬山徹)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報