ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「荘王[楚]」の意味・わかりやすい解説
荘王[楚]
そうおう[そ]
Zhuang-wang; Chuang-wang
[没]荘王23(前591)
中国,春秋時代の楚の君主で五覇の一人 (在位前 613~591) 。穆 (ぼく) 王の子で,名は侶。荘王8 (前 606) 年河南省中央部にいた陸渾 (りくこん) の戎を討ち,周の領域まで兵を進め,その際周王の使者に対して「鼎 (かなえ) の大小,軽重 (周王朝があとどのくらい続くかという非礼な問い) 」を問うたことは有名である。ひつ (河南省) の戦いで晋を破り (前 597) ,同 20年には宋を撃破し覇者となった。元来楚は周王の権威を認めなかったので周室を尊ぶ会盟はしていない。
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