荻江 露友(4代目)(読み)オギエ ロユウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「荻江 露友(4代目)」の解説

荻江 露友(4代目)
オギエ ロユウ


職業
荻江節唄方

本名
飯島 喜左衛門

別名
通称=近江屋 喜左衛門

生年月日
天保7年

出生地
江戸(東京都)

経歴
江戸・深川北川町で近江屋という米穀商を営み、“今紀文”と呼ばれるほどの豪商であった。遊芸をたしなみ、同好の士であった吉原玉屋山三郎とともに荻江節の再興企図。明治12年には中絶していた同節の家元荻江露友の名を継ぎ、4代目となった。その芸はまったくの旦那芸とも言われたが、地歌を取り入れた新作を数多く作るなど、今日の荻江節の礎を築いたことは特筆に値する。代表作に「深川八景」「松」「竹」「梅」などがある。

没年月日
明治17年 6月30日 (1884年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android