20世紀日本人名事典 「菅井 汲」の解説
菅井 汲
スガイ クミ
- 生年
- 大正8(1919)年3月13日
- 没年
- 平成8(1996)年5月14日
- 出生地
- 兵庫県神戸市
- 学歴〔年〕
- 大阪美術学校
- 主な受賞名〔年〕
- リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展ザグレブ近代美術館賞(第3回)〔昭和34年〕,東京国際版画ビエンナーレ国立近代美術館賞〔昭和35年〕,グレンヒェン色彩オリジナル版画国際トリエンナーレ大賞〔昭和36年〕,日本国際美術展優秀賞〔昭和36年〕,ベネチア・ビエンナーレ展デイヴィッド・ブライト基金賞〔昭和37年〕,サンパウロ・ビエンナーレ展国際最優秀作家賞〔昭和40年〕,クラコウ国際版画ビエンナーレ大賞〔昭和41年〕,芸術選奨文部大臣賞(昭40年度)〔昭和41年〕,ノルウェー国際版画ビエンナーレ名誉賞〔昭和47年〕
- 経歴
- 昭和8年大阪美術学校に短期間通う。12年阪急電鉄広告宣伝課に入り、20年まで商業デザインに携わる。27年渡仏し、パリ・グランド・ショミエールに学ぶ。29年個展を開き、画家として独立。叙情性に富んだ油絵を描くが、のちシルクスクリーンやリトグラフ、油絵の技法を駆使した抽象造形へ変化する。42年愛車ポルシェで大事故をおこし瀕死の状態から生還した後は、より明解さの極限をきわめようとしての抽象画を描く。代表作は「朝のオート・ルート」「フェスティバル・ド・トーキョー」「Sシリーズ」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報