菅菰・菅薦(読み)すがごも

精選版 日本国語大辞典 「菅菰・菅薦」の意味・読み・例文・類語

すが‐ごも【菅菰・菅薦】

[1] 〘名〙
① 菅(すげ)真菰(まこも)
※続古今(1265)恋一・一〇〇八「にこり江におふるすかこもみかくれて我がこふらくはしる人そなき〈凡河内躬恒〉」
② 菅を編んでつくったむしろ。古くは、諸国で産したが、中でも陸奥(みちのく)産のものは「とふ(十編)の菅薦」として和歌によまれている。
※延喜式(927)二四「菅薦二枚長一丈二尺。広四尺」
袖中抄(1185‐87頃)一四「みちのくのとふのすがごもななふには君をねさしてみふにわれねん」
[2] (菅薦) 地唄。本調子の端唄伊丹の坂上蕉夢作。菊山検校・八重崎検校調。「とふの菅薦しき忍び」という歌詞からの命名

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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