精選版 日本国語大辞典 「菊池容斎」の意味・読み・例文・類語
きくち‐ようさい【菊池容斎】
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
江戸末期~明治初期の画家。名は武保、俗称は量平。江戸の人。18歳のとき高田円乗の門に入って狩野(かのう)派を学び、のち土佐派を習い、さらに狩野探幽(たんゆう)、円山(まるやま)応挙の画風を慕う。後年は洋風の画法をも摂取、和漢洋の画風を広く修める。勤王精神も旺盛(おうせい)で、有職故実(ゆうそくこじつ)を研究して歴史画に新生面を開いた。全国を旅して古刹(こさつ)、旧家を歴訪し、建築、調度、武器、武具などを写し、『東大寺宝什図(ほうじゅうず)』『武器図説』などを著した。絵画の遺品に『堀河夜討図絵馬』(東京・浅草寺)、『阿房宮図』などの歴史画のほか、明君・義士・忠臣・烈婦500人の肖像画とその小伝『前賢故実(ぜんけんこじつ)』を木版本としている。
[村重 寧]
(佐藤道信)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…為恭が平安時代の障子絵を想像復元(大樹寺襖絵)するなど,古典に対する知的興味の先行も指摘できるが,《古今著聞集》などに取材した新しい主題をつくった積極面が評価される。明治期の菊池容斎(ようさい),小堀鞆音(ともと)(1864‐1931),吉川霊華(きつかわれいか)(1875‐1929),松岡映丘(えいきゆう)(1881‐1938)らの歴史画の先駆となった。やまと絵【鈴木 広之】。…
※「菊池容斎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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