菜蕗・蕗・富貴・布貴(読み)ふき

精選版 日本国語大辞典 「菜蕗・蕗・富貴・布貴」の意味・読み・例文・類語

ふき【菜蕗・蕗・富貴・布貴】

箏曲曲名流派により歌詞・曲調・曲名の字が違う。
[一] 八橋検校作曲の組歌の代表曲。表組に属する。「ふきというも草の名」という歌で始まる。「源氏物語」「和漢朗詠集」などに取材した七歌から成る曲。八橋流以後、生田流山田流でも演奏。「菜蕗」と書くことが多い。菜蕗組。別名越天楽。
[二] (布貴) 筑紫流箏曲。八橋の曲の原曲で、手が少し単純。(一)にはない「深更に月冴えて」の歌がある。別名越天楽。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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