落居・落去(読み)らっきょ

精選版 日本国語大辞典 「落居・落去」の意味・読み・例文・類語

らっ‐きょ ラク‥【落居・落去】

〘名〙 (「おちいる(落居)」の音読み)
物事のきまりがつくこと。事が定まること。問題が解決して騒ぎなどが静まること。
※中右記‐嘉保二年(1095)正月一〇日「抑仲正兄弟相竝之事久絶之例也。頗非落去之事歟」
病状が落ちつくこと。乱れたかぶった気分が落ち着いて平静になること。
※殿暦‐康和三年(1101)八月二二日「午剋許参宮御方、今程宮御心地落居御云々」
裁判判決が出て訴訟が終結すること。
沙汰未練書(14C初)「引付沙汰事〈略〉以之為引付沙汰落居
④ 落城すること。
上杉家文書‐大永五年(1525)三月二三日・八木義宣書状「去々年以来、山内殿へ一和被申候之処、太田大和入道無覚悟故、江戸落居、河越之事も同前有之」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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