日本大百科全書(ニッポニカ) 「蓬田(村)」の意味・わかりやすい解説 蓬田(村)よもぎた 青森県北西部、東津軽郡の村。陸奥(むつ)湾に面し、湾岸沿いにJR津軽線、国道280号が走る。小館遺跡(こだていせき)からは擦文土器や竪穴(たてあな)住居跡が発見され、北側1キロメートルに南北朝時代の居館跡蓬田大館跡(蓬田城跡)もある。1645年(正保2)からは弘前藩(ひろさきはん)の新田開発が始まり、1672年(寛文12)までに蓬田村全域が開発された。漁業は振るわず、主要産業は豊かな農業用水を利用した稲作で、海岸地域の米倉といわれる。面積80.84平方キロメートル、人口2540(2020)。[横山 弘]『『蓬田村史』(1972・蓬田村)』[補完資料] | 蓬田村の要覧 青森県蓬田村位置図 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例