蔡 焜燦(読み)サイ・コンサン(英語表記)Tsai Kun-tsan

現代外国人名録2016 「蔡 焜燦」の解説

蔡 焜燦
サイ・コンサン
Tsai Kun-tsan

職業・肩書
実業家,歌人

国籍
台湾

生年月日
1927年

出生地
台中州清水

学歴
台中州立彰北商業学校卒

勲章褒章
旭日双光章(日本)〔2014年〕

経歴
1945年岐阜陸軍航空整備学校奈良教育隊に入校。終戦翌年の’46年、中華民国に接収された台湾に帰国。体育教師を目指すが、実業界に入り、航空貨物の取扱い、ウナギ養殖などの事業を手がける。のち“台湾のシリコンバレー”と呼ばれる新竹工業団地内にある半導体のデザイン会社・偉詮電子股份有限公司董事長(会長)に就任。台湾財界で著名な人物となる。台湾を代表する親日家の一人で、日本の統治下にあった台湾の義務教育の歴史を残そうと、母校清水公学校の「綜合教育読本」を復刻した。また、司馬遼太郎の名作「台湾紀行」で博識の愛国者として登場する“老台北”としても知られる。台湾歌壇代表として、短歌を通じた日本文化の紹介及び対日理解の促進にも努める。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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