薄汚(読み)うすぎたない

精選版 日本国語大辞典 「薄汚」の意味・読み・例文・類語

うす‐ぎたな・い【薄汚】

〘形口〙 うすぎたな・し 〘形ク〙 なんとなく汚らしい感じである。どことなくよごれている感じである。うそ汚い。
人情本・恩愛二葉草(1834)三「薄穢(ウスギタナ)女乞食
うすぎたな‐げ
〘形動〙
うすぎたな‐さ
〘名〙

うす‐よご・れる【薄汚】

〘自ラ下一〙 うすよご・る 〘自ラ下二〙 (多く助動詞「たり」「た」、助詞「て」などを伴って) どことなく汚なくなる。なんとなく汚ない感じである。うそよごれる。
浮世草子日本永代蔵(1688)三「帷子(かたびら)着たる女房がうす汚(ヨゴレ)たる二幅(ゆぐ)ひとつ三分かりて」

うそ‐よご・れる【薄汚】

〘自ラ下一〙 うそよご・る 〘自ラ下二〙 (「うそ」は接頭語) どことなくよごれている。うすぎたない感じである。うすよごれる。
※浮世草子・好色一代男(1682)五「うそよごれたる㒵(かほ)より、泪(なみだ)をこぼし」

うそ‐ぎたな・い【薄汚】

〘形口〙 (「うそ」は接頭語。「うそきたない」とも) なんとなく汚い。どことなく汚らしい。うす汚い。
※歌舞伎・矢の根(1729)「恵比須は身持ちがうそぎたない」

うすっ‐きたな・い【薄汚】

〘形口〙 「うすぎたない(薄汚)」を強調した語。
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉一「なんでもへんなうすっきたない家でした」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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