薮内 正幸(読み)ヤブウチ マサユキ

20世紀日本人名事典 「薮内 正幸」の解説

薮内 正幸
ヤブウチ マサユキ

昭和期の挿絵画家



生年
昭和15(1940)年5月23日

没年
平成12(2000)年6月18日

出生地
大阪府大阪市

学歴〔年〕
夕陽丘高〔昭和34年〕卒

主な受賞名〔年〕
朝日広告賞第二部グランプリ(昭48年度),サンケイ児童出版文化賞(第30回)〔昭和58年〕「コウモリ」,日本科学読物賞(第9回)〔平成1年〕「日本の恐龍

経歴
高校卒業後上京し、国立科学博物館地下室で約1年間にわたり恐竜や動物標本を描き、本格的に動物画に取り組む。昭和48年サントリーの愛鳥キャンペーン新聞広告で野鳥を描いて注目を集め、同年朝日広告賞第2部グランプリを獲得。福音館書店勤務を経てフリーとなり、新聞、雑誌の他に「広辞苑」(岩波)「世界百科事典」(平凡社)などで動物挿絵を手がけるなど、細密筆致で動物画の第一人者として活躍した。50年には記念切手「アホウドリ」を描いた。絵本に「どうぶつのおやこ」「日本の野鳥」(全6冊)「日本の恐竜」「野鳥図鑑」など、挿絵の作品に「グリックの冒険」「冒険者たち」「野鳥の四季」などがある。平成16年ゆかりが深い山梨県白州町に薮中正幸美術館が建設される。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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