藁素坊(読み)わらすぼ

精選版 日本国語大辞典 「藁素坊」の意味・読み・例文・類語

わら‐すぼ【藁素坊】

〘名〙 スズキ目ハゼ科の海産魚。体はウナギ形で、全長約三〇センチメートルに達する。体色は暗緑色で腹方は白みを帯びる。目は退化して皮下に埋まり、うろこもほとんどない。日本では有明海八代海干潟(ひがた)水域に分布し、軟泥に穴を掘ってすむ。中国、朝鮮半島、インドにも分布する。有明海沿岸地方では食用とする。類似種に、体が赤みを帯びるチワラスボ頭部にヒゲがあるヒゲワラスボがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「藁素坊」の意味・読み・例文・類語

わら‐すぼ【×藁素坊】

ハゼ科の海水魚。全長約30センチ。体はウナギ形で暗緑色。日本では有明海にだけみられ、干潟の泥中トンネルを作ってすみ、目は退化している。食用。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「藁素坊」の解説

藁素坊 (ワラスボ)

学名Taenioides rubicundus
動物。ハゼ科の海水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android