藤村 性禅(読み)フジムラ セイゼン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「藤村 性禅」の解説

藤村 性禅
フジムラ セイゼン


職業
平曲演奏家

本名
藤村 繁蔵,藤邨 繁三

別名
前名=繁恵一

生年月日
嘉永6年 2月22日

出生地
京都府

経歴
2歳で失明し、12歳の時に波多野流の平曲演奏家・奥村検校に入門。14歳で勾当となったのを経て明治2年検校に進んだ。明治4年の職屋敷の廃止以後は、按腹を業としながら演奏活動を行い、16年一門とともに重陽社を組織した。彼の平曲は広く行われていた「平家正節」を使わず、古来の譜本を用いて演奏したことから“平家物語平家”と称される。門下生に地歌箏曲家の山口巌や津田青寛がいたほか、冷泉為系や湯浅半月ら京都在住の文化人も彼の指導を受けている。

没年月日
明治44年 5月23日 (1911年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android