家庭医学館 「袋耳(埋没耳)」の解説
たいじまいぼつじ【袋耳(埋没耳) Pocket Ear】
生まれつき耳朶(みみたぶ)の上のほうが、皮膚の下にもぐってしまっている状態です。
下のほうへ耳を引き出すと隠れていた部分が露出しますが、手を離すとすぐ元にもどります。
耳の上のほうの輪郭(りんかく)が皮膚の袋にもぐり込んだ形で、埋没耳とかポケット耳(みみ)ともいわれます。
[治療]
生後、間もなくから、針金とプラスチックのかたまりを組み合わせてつくった枠を、くせがついて、元にもどらなくなるまで数か月はめておくという、手術をしない治療法もあります。
手術で治療する場合は、生後数か月から4~5年の間に、小手術で修正することもできます。
ときに、皮膚で隠れた部位に皮膚炎などがおこり、ただれたりします。そのときは、早く耳鼻咽喉科医(じびいんこうかい)のところへ連れて行ってください。