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複本購入(図書館の) としょかんのふくほんこうにゅう/ふくほんこうにゅう

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知恵蔵2015の解説

複本購入(図書館の)

図書館用語で、同じ本を2冊以上所蔵することを複本という。複本購入の筆頭は、貸し出し予約が多いベストセラーや子どもの読書習慣を推進する児童書。うち大ベストセラーを大都市公共図書館が1点につき数十冊も購入した事例を有名作家と大手出版社側が問題視したことから複本購入論争が始まった。日本ペンクラブが2001年6月、著作者の権利への理解を求める声明で、「幅広い分野の書籍を提供する公共図書館の役割を阻害」と批判、これに図書館側は「図書収集の実態への誤解」「資料費に占めるベストセラー本の割合はわずか1%」と反発。03年には日本推理作家協会と、大手出版社11社が、「作家が希望した本は発売後6カ月間の貸し出し猶予」を日本図書館協会に要望し、これを図書館側が拒否。これらの議論の過程で、お互いの主張を裏付ける実証的データを求めて、日本図書館協会と日本書籍出版協会が03年に共同で公立図書館貸出実態調査を実施。その公表データでは、複本冊数は、大規模の自治体の図書館が比較的に多いものの、自治体の半数以上が文芸ベストセラーであっても平均2冊以下だった。

(村上信明 出版流通ライター / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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