20世紀日本人名事典 「西川 貞二郎」の解説
西川 貞二郎
ニシカワ テイジロウ
- 生年
- 安政5年4月(1858年)
- 没年
- 大正13(1924)年3月
- 出生地
- 近江国(滋賀県)
- 旧姓(旧名)
- 井狩
- 経歴
- 近江国八幡の西川家の婿養子となり、のち江戸時代初期から続く北海道の場所請負人西川伝右衛門家の10代目当主となる。当時の西川家は忍路・高島場所(現・小樽市)の請負人として大いに栄えており、明治2年に場所請負制が廃止されたあとも規模を縮小しながら20カ所で建網による漁業を経営した。明治10年代には他業種へ事業を拡大し、中一商会・大阪商船株式会社・大日本帝国水産株式会社の設立に関与。15年滋賀県に八幡銀行を創立し、その初代頭取に就任した。25年には小樽地方で初めてタラバガニの缶詰製造を開始。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報