西日本鉄道(読み)ニシニッポンテツドウ

デジタル大辞泉 「西日本鉄道」の意味・読み・例文・類語

にしにっぽん‐てつどう〔‐テツダウ〕【西日本鉄道】

福岡県路線をもつ鉄道会社。また、その鉄道。福岡大牟田おおむた間の大牟田線を中心として営業。明治41年(1908)創立。西鉄

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改訂新版 世界大百科事典 「西日本鉄道」の意味・わかりやすい解説

西日本鉄道 (にしにほんてつどう)

福岡県に121.0km(1997)の営業路線を有する民営鉄道。西鉄と通称。西鉄福岡~大牟田間の大牟田線(支線太宰府線と甘木線),貝塚~津屋崎間の宮地岳線(2007年津屋崎~西鉄新宮間が廃止となり,貝塚線と改称),黒崎駅前~折尾間の北九州線(2000年廃止)の3系統に分かれる。大牟田線は標準軌間(1435mm)の高速電車,宮地岳線は1067mm軌間の高速電車,北九州線は標準軌間の路面電車である。前身は,大牟田線は1915年創立の九州鉄道,宮地岳線は1900年創立の博多湾鉄道汽船,北九州線は1908年創立の九州電気軌道である。42年に九州電気軌道が他の2社および福博電車,筑前参宮鉄道を合併して西日本鉄道となった。西日本随一の都市間電車大牟田線は,福岡市への通勤路線としても発展している。また,福岡市北郊のかつての宮地岳線沿線も開発され,市営地下鉄へ接続する。北九州線は北九州市を構成する旧5市のうち4市を貫通していたが,2000年全線廃止となった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西日本鉄道」の意味・わかりやすい解説

西日本鉄道
にしにっぽんてつどう

私鉄会社。1908年福岡県小倉市で九州電気軌道として設立。その後大阪電灯門司支店,小倉電灯を買収,八幡電灯を合併。1911年軌道事業,1929年バスの営業を開始。1942年に九州鉄道,博多湾鉄道汽船,福博電気軌道,筑前参宮鉄道と合併し,本社を福岡市に移し現社名に変更。1943~44年県下のバス会社を合併。1948年航空貨物代理店業,1965年不動産業の営業を開始。1971年西鉄地所を合併。1978年大牟田線高架新線開業。北九州一帯に路線をもつが,主力はバス輸送で業界最大。また井筒屋,筑豊電気鉄道,西鉄運輸,西鉄不動産,西日本車体工業,亀の井バスなど多数の関連会社を有し,航空貨物事業にも力を注いでいる。西鉄福岡(天神)駅を中心とする福岡市中央区の天神地区再開発にも取り組む。路線は天神大牟田線(西鉄福岡〈天神〉―大牟田),貝塚線(貝塚―西鉄新宮),甘木線(宮の陣―甘木),太宰府線(西鉄二日市―太宰府)。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「西日本鉄道」の解説

西日本鉄道

正式社名「西日本鉄道株式会社」。略称「西鉄」。英文社名「Nishi-Nippon Railroad Co., Ltd.」。陸運業。明治41年(1908)「九州電気軌道株式会社」設立。昭和17年(1942)現在の社名に変更。本社は福岡市中央区天神。バス・鉄道会社。九州北部地盤。主力はバス事業で保有車両数はトップクラス。不動産賃貸・分譲や航空貨物など多角経営。東京証券取引所第1部・福岡証券取引所上場。証券コード9031。

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