日本大百科全書(ニッポニカ) 「西郷(宮崎県)」の意味・わかりやすい解説
西郷(宮崎県)
さいごう
宮崎県北部、東臼杵(ひがしうすき)郡にあった旧村名(西郷村(そん))。現在は美郷町(みさとちょう)の中央部を占める地域。旧西郷村は2006年(平成18)同郡南郷村、北郷村と合併して町制施行、美郷町となった。入郷地帯(いりごうちたい)の西部の一画を占め西郷と命名。旧村域は耳川の中流域にあたるが、平地は少なく山林面積が80%を超える。国道327号、388号が通る。近世は延岡藩(のべおかはん)領。林業、シイタケ栽培が盛んで、宮崎県林業技術センターがある。完熟キンカンが特産品。中心地は田代(たしろ)で、国道より奥まった小盆地をなす。耳川には、山須原(やますばる)、西郷、大内原(おおうちばる)の3発電所がある。田代神社は御田祭(おんださい)の行事で知られる。
[横山淳一]
『石川恒太郎編『西郷村史』(1964・西郷村)』▽『『西郷村史』(1993・西郷村)』
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