覆・蔽・被(読み)おおい

精選版 日本国語大辞典 「覆・蔽・被」の意味・読み・例文・類語

おおい おほひ【覆・蔽・被】

〘名〙 (動詞「おおう(覆)」の連用形名詞化)
① 物が隠れるように、また、汚れないように、上にかぶせたり、まわりを囲ったりすること。また、それに用いるもの。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「とには四尺の御づし三よろひ、三尺の一よろひ、おほひしたり」
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉八「青木さんの枕の覆が大分汚れてゐるのを脱(はづ)して」
② かばう者。庇護者。
浄瑠璃一谷嫩軍記(1751)三「妻の相模尻目(しりめ)にかけて座に直(なほ)れば、軍次はやがて覆(オホヒ)になり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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