精選版 日本国語大辞典 「見捨・見棄」の意味・読み・例文・類語
み‐す・てる【見捨・見棄】
〘他タ下一〙 みす・つ 〘他タ下二〙
① 見て知っているのに、そのままにほうっておく。見過ごす。
※蜻蛉(974頃)中「いみたがへに、みな人ものしつるを、いだしたてて、やがてみすててなん」
※俳諧・千鳥掛(1712)上「はらからのあまたよはひかたふきて侍るも、見捨がたくて」
② 捨てて顧みないようにする。見かぎる。また、関係をたつ。
※竹取(9C末‐10C初)「見すて奉りてまかる空よりも、落ちぬべきここちする」
③ 相手を後に残して去る、または、死ぬ。
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