見継・見次(読み)みつぐ

精選版 日本国語大辞典 「見継・見次」の意味・読み・例文・類語

み‐つ・ぐ【見継・見次】

〘他ガ五(四)〙
① 見とどける。見守りつづける。
万葉(8C後)一〇・二〇七五「人さへや見不継(みつがず)あらむ彦星の妻よぶ舟の近づき行くを」
② 次々と見る。
源氏(1001‐14頃)常夏「人々もあまたみつき、言ひ散らさんことと」
傍らにあって世話を続ける。
※平松家本平家(13C前)九「都の御事をば、誰見次き進(まゐ)らせよとて」
助勢する。支援する。救助する。
平治(1220頃か)中「戦場なればおそろしくて、子うたるるを見つがざりけり」
⑤ (「貢ぐ」とも書く) 特に、生活のめんどうをみる。財物を供給して人を助ける。しおくる。
浮世草子・好色旅日記(1687)五「此たび廿五両、またあとより道安のすきま見合せみつぐべし」

み‐つぎ【見継・見次】

〘名〙
① 助勢すること。援助すること。
高野山文書‐正平一七年(1362)八月一〇日・学侶小集会評定置文「若見継之輩出来者、准悪党永可放庄内之由」
② (「貢」とも書く) 特に、経済的な援助をすること。
浄瑠璃・心中刃は氷の朔日(1709)上「国のとっ様・かか様が浪人でなければ、こなさま達へみつぎの筈」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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