見脈・検脈(読み)けんみゃく

精選版 日本国語大辞典 「見脈・検脈」の意味・読み・例文・類語

けん‐みゃく【見脈・検脈】

〘名〙
脈拍をしらべること。診察すること。
浄瑠璃持統天皇歌軍法(1713)一「御病気見脈(ケンミャク)に顕れたり」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「見脈(ケンミャク)にして病を指す」
外見からみて推察すること。洞察。また、それによってえられた、気配兆候大勢
信長記(1622)一五上「天下国家の興亡其見脈(ケンミャク)十に七八は見え侍る物ぞとよ」
人情本春色辰巳園(1833‐35)初「常さへぱちぱちとしたる眼を、またつりあげし見脈(ケンミャク)にて、額に青く筋はだしても」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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