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規則-不規則転移 きそくふきそくてんいorder-disorder transition

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

規則-不規則転移
きそくふきそくてんい
order-disorder transition

溶質原子と溶媒原子が無秩序に均一に混合している固溶体を不規則相,また溶質原子と溶媒原子が規則的に配列している状態を規則相という。ある種の不規則相を高温からゆっくり冷却すると,ある温度を境に不規則相が規則相に相転移する現象があり,これを規則-不規則転移という。合金をA,Bの2成分系とすると,規則格子内では両成分の原子数の比は一定となる場合が多く,AxBy ( xy は簡単な整数) で表わされ,一種の金属間化合物とみなされる。他種の金属間化合物より一般に金属的性質は強い。結晶格子はもとの不規則相である固溶体と等しいが,電気的,磁気的性質は規則化により変化する。また冷却時の規則化転移において,λ 型の比熱の増大がみられ,これは規則-不規則転移が2次相転移であることを示している。この相転移は 1919年 G.タンマンにより示唆され,確認は 23年の E.C.ベインの Au-Cu合金の研究による。以後,Cu-Zn,Cu-Mn-Al,Cu-Pt,Fe-Ni,Fe-Alなどの合金にも見出され,研究が進んでいる。

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