規矩(読み)キク

デジタル大辞泉 「規矩」の意味・読み・例文・類語

き‐く【規×矩】

コンパスさしがね。転じて、寸法や形。
考えや行動規準とするもの。手本規則
詩歌といい、舞踏といい、皆それぞれに―をそなえて」〈逍遥小説神髄
規矩術」の略。
[類語]手本模範規範モデル典型亀鑑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「規矩」の意味・読み・例文・類語

き‐く【規矩】

〘名〙
① コンパスとさしがね。転じて、寸法や形。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)三「規矩は、円する者は分廻しするぞ。四方にするは金ぞ」
動作などが規則正しく行なわれること。
※本朝文粋(1060頃)三・弁耆儒〈大江挙周〉「博帯繞身。規矩之歩継踵」
③ (━する) 規準とするもの。規則、手本など。また、規準とすること。
※本朝文粋(1060頃)一・視雲知隠賦〈大江以言〉「羣豪時有退蔵。五色即垂規矩
正法眼蔵(1231‐53)弁道話「持戒梵行は、すなはち禅門の規矩なり、仏祖家風なり」

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