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言う・云う・謂う いう

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大辞林 第三版の解説

いう【言う・云う・謂う】

( 動五[四] )
声を出して単語や文を発する。
何らかの音・単語を発する。 「『キャーッ』と-・って倒れた」
事実や考えを表出する。告げる。 「いくら聞いても名前を-・わない」 「行き先も-・わずに出かける」
人が、何かの言葉を口から発する。 「口の中でぶつぶつ-・っている」 「冗談一つ-・わない」 「つべこべ-・わずにさっさとしなさい」 「口から出まかせを-・う」
動物や物が声や音を発する。 「犬がキャンキャン-・ってうるさい」 「風で雨戸がガタガタ-・う」
音声または文字に書いた文章によって考えや事柄を表出する。
自分の考え・判断や事実の指摘を述べる。 「デカルトは『方法序説』の中で次のように-・っている」 「人に-・われてやっと気がついた」
命令したり指令したりする。 「少しは親の-・うことを聞きなさい」 「あいつは人に-・われないと動こうとしない」
(「人に…を言う」の形で)ある人に対して…を表明する。 「世話になった人に礼を-・う」 「審判に文句を-・う」
(「…を…と言う」の形で)人や物を…という名で呼ぶ。 「村人は S 医師のことを『赤ひげ先生』と-・っている」 「東京都に属しているのに『伊豆諸島』と-・うのは、もと伊豆の国に属していたからだ」
(評価を表す形容詞・形容動詞の連用形に付いて)あるものを…であると評価し、それを表明する。 「死んだ人のことを悪く-・いたくはないが…」
(「…を言う」の形で、形容動詞の語幹に付いて)…のようなことを言い表す。 「わがままを-・うんじゃない」 「お忙しいのに、勝手を-・って申し訳ありません」
「言う」の、実際に話したり書いたりするという具体的な動作性の弱まった用法。
(「…と言う」の形で文を受けて)世間の多くの人が…ということを述べるの意を表す。 「『かわいい子には旅をさせろ』と-・うが、これは現代でも通用する」
(「…だと言う」「…と言う」の形で)ある人・物の資格・性格などを…であると認定し、そう表現するという意を表す。 「彼は真の天才だと-・うことができよう」 「あの人は名人と-・われるだけあって年をとっても腕は確かだ」
(「名を…と言う」などの形で)名は…であるということを表す。 「この子の名は花子と-・う」 「森鷗外は本名を林太郎と-・う」 「私は山田と-・う者ですが」
(「…と言う」の形で)…を話題として取り上げる。…に言及する。 「 T さんと-・えば、もうじき結婚するんですってね」 「このカメラは性能と-・いスタイルと-・い申し分ない」 「劇場は一階と-・わず二階と-・わず客でいっぱいだ」
(「…と言う…」の形で)上下に同じ名詞を置いて、
…は全部、ということを表す。 「工場の窓と-・う窓のガラスが粉々に割れた」
…という語の意を強めて言い表す。 「今度と-・う今度はもう許さないぞ」
「言う」よりもさらに動作性のなくなった用法。主に「…という」の形で用い、これから転じた「…っていう」「…って」の形も並び行われる。仮名で書くのが普通。
(主に「…という」「…ということだ」などの形で)話の内容が伝聞に基づくことを表す。…と聞く。…するそうだ。…だそうだ。 「あの人には子供が三人いると-・う」
(「…という」「…といった」の形で)下にくる語の内容を具体的に説明・限定する意を表す。 「部長と-・うポストははたで思うほど楽ではない」
(「…というもの」「…ということ」などの形で)提示する語を強調して示す。 「山国育ちの彼は海と-・うものをまだ見たことがない」
(副詞「こう」「そう」「ああ」「どう」に「いう」「いった」が付いて)…のような、の意の連体修飾句をつくる。 「こう-・う病気にはこの薬が効く」
指示代名詞を「という」「といった」「といって」などで受ける。
(代名詞「これ」「なに」「どこ」などを「という」「といった」「といって」で受け、下に打ち消しの語を伴って)、特に目立った…がないという意を表す。 「別にこれと-・うはっきりした理由があるわけではないが…」 「彼は八〇歳になるが、どこと-・って悪い所はない」
(「なんという」の形で、状態を表す語の上に付いて)その状態の程度の大きさに対する驚きを表す。 「まあ、なんと-・う立派な建物でしょう」
(「…といっても」「…とはいえ」「…とはいうものの」などの形で)「確かに…ではあるがしかし…」「…したが、しかし…」などの意を表す。接続詞的にも用いられる。 「このトースターは古いとは-・ってもまだ十分使える」 「災害に対する備えは万全だ。とは-・え、用心するに越したことはない」
(接続助詞「から」を「といって」で受け、下に打ち消しの語を伴って)そういう理由があっても必ずしも…ではないという意を表す。「だからといって」の形で接続詞的にも用いられる。 「当時は、大学を出たからと-・ってすぐに就職できたわけではない」
(状態を表す語を「といったらない」の形で受けて)大いに…だ、大いに…した、などの意を表す。 「そこへ本人たちが来たもんだから、彼のあわてようと-・ったらなかった」
(「そうかといって」「かといって」などの形で)接続詞的に用いて、ある事態を前にして、それを受け入れたくないが、受け入れないのも具合が悪いという気持ちを表す。 「あの人からこんな物をもらう筋合いはないが、そうかと-・ってつっ返すのも角が立つ」
(手紙・歌などで)愛情を告げる。求愛する。 「いとねんごろに-・ひける人に、こよひあはむと契りたりけるに/伊勢 24」 〔 (1) 中世ごろから終止形・連体形の「いう」が融合して「ゆう」と発音されるようになり、「ゆ」を語幹として活用させた形も生じた。現代でも話し言葉では終止形・連体形は「ゆう」と発音されるが、「いう」と書く。 (2) 漢字表記は現代では「言」が主に用いられる。古くはには「云」がよく用いられ、「謂」は「いわば」「いわゆる」の場合に用いられた。→いわくいわばいわゆる
[可能] いえる
[慣用] これと- ・四の五の- ・何と- ・ものを- / 有無うむを言わせず ・これと言って ・そうかと言って ・だからと言って ・何をか言わんや ・何彼なにかと言うと ・なんと言っても

ゆう【言う・云う・謂う】

( 動五[四] )
いう

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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