詩と真実(読み)しとしんじつ(英語表記)Aus meinem Leben. Dichtung und Wahrheit

精選版 日本国語大辞典 「詩と真実」の意味・読み・例文・類語

しとしんじつ【詩と真実】

(原題Dichtung und Wahrheit) 自叙伝ゲーテ作。一八一一~三一年発表幼年期から青年期に至る自己を回顧し、全二〇巻に収録する。一八世紀末の社会史経済史・文化史的役割をもつ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「詩と真実」の意味・読み・例文・類語

しとしんじつ【詩と真実】

《原題、〈ドイツDichtung und Wahrheitゲーテの自叙伝。4部。1811~1833年刊。幼年期から1775年に26歳でワイマールに出発するまでを回顧したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「詩と真実」の意味・わかりやすい解説

詩と真実
しとしんじつ
Aus meinem Leben. Dichtung und Wahrheit

ドイツの詩人,作家ゲーテの自叙伝。全 20巻。第1部 1811年,第2部 12年,第3部 14年刊,第4部は 31年完成,死後の 33年刊。世界の自叙伝文学中の最高傑作に数えられる。少年ゲーテが時代環境と対応しつつ自己形成をとげ,75年に招かれてワイマール公国におもむくまでを叙述したもので,事実の平板な記録にとどまらず高次の真実を伝えている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「詩と真実」の意味・わかりやすい解説

詩と真実【しとしんじつ】

ゲーテ自伝。1811年―1814年に第3巻まで発表,第4巻は1831年完成,刊行は1833年。自己の素質が時代や社会との交渉なか展開,成長していく過程を,巨視的な立場から的確にあとづけながら1775年ワイマールに至るまでを記述。あとは《イタリア紀行》につながる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「詩と真実」の解説

詩と真実
しとしんじつ
Aus meinen Leben,Dichtung und Wahrheit

ドイツの文豪ゲーテの自伝的作品
4部からなり,第4部はゲーテ死後の1833年に出版。青少年時代の魂の遍歴を描く。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android